大正12年に建てられた奈良県有形文化財の再生工事です!

大正12年に建てられた平屋建て住宅を断熱性、気密性、耐震性を兼ねそろえた
近代的な高性能住宅にリノベーションするといった工事のご紹介です。文化財指定を受けているだけに文化庁の調査官との打ち合わせもあり、お客様のご要望通りに自由には改造させてくれない工事でした。
現在の構造部材を生かしながら耐震性をプラスし間取りも大きく変える工事でしたので初期段階での
プランニングがかなり大変ではありましたが、完成時にはお客様に大満足いただいたリノベーション工事事例です!
所在地 | 奈良市 |
---|---|
建物種類 | 戸建 |
構造 | 木造 |
用途 | 住宅 |
費用 | 1800万円 |
依頼のきっかけ | 建物の気密性が悪く害虫の侵入もあり、夏は涼しく冬に温かいお家にしたいというご要望を頂きました。建物の年代的に耐震性の不安もあることから国からの補助金を利用し耐震補強工事も同時に行う事に致しました。高度な気密性と断熱性能にこだわり、換気システムを採用することで計画換気を実現いたしました。 |
依頼の内容 | 高性能な断熱性と気密性を確保し快適な住空間とすることと、大地震にも倒壊しない耐震性を有する建物にリノベーション |
大正12年に建てられた奈良県有形文化財の再生工事です!
- Before
- After
外観は他の建物との調和を崩すことなく和調で仕上げ、内部は住み心地の良いオールシーズン快適な空間に仕上がっています!
解体工事でスケルトンの状態にしていきます!
先ずは屋根を解体していきます!古い瓦と土を降ろしていきます
引き続き内部の解体準備を始めていきます!
内部の解体作業が進んでいきます!
外壁の解体も終了し柱や梁などの骨組みの状態です。
スッキリと解体工事終了です!
考古学研究所による発掘調査が始まりました!
高畑町は歴史的風土保存区域でもあることから土地を掘削するような工事がある場合には発掘調査が必須です。
指定した部分を掘り、昔の土器などが出てこないかなど調査をしていきます!
かなり掘削が進んできました、何が出てくるのか少し期待しながらの見学です!
昔使われていた羽釜の破片が発見されました!大発見かと思いきや、この辺りではよく出るそうです。
土を戻して調査終了です!
いよいよ基礎工事にかかっていきます!
基礎工事の前に建物を浮かせる準備を始めます!仕上がった基礎の上に建物を降ろしてきます。
建物が倒れないように筋違で補強していきます!
建物を架台に乗せることで柱への荷重を架台へ移していきます!
防湿シートを貼り終え、配筋が進みます!
配筋が全て終了しコンクリートを流し込んでいきます!
大工さんによる外部工事が始まりました!
屋根は屋根裏利用があるのでスペースを有効にとれるように外断熱工法を採用しました!
屋根の新しい下地を作っていきます!
断熱材の上に結露の原因となる湿気を排出する通気層を設けます!
軒先の化粧軒天も貼り終えました!
外壁の左官下地が完成です!
鎧張りの腰板を仕上げていきます。
内部の工事が進んでおります!
床下の断熱は気密性確保のため基礎断熱を採用いたしました!
ウレタンスプレーを断熱材の隙間に充填していきます!
設備配管を設置していきます。
天井の下地も進んできました!
コンセント関係の器具も気密対応型の下地を入れていきます。
外壁部全体に気密シートを貼っていきます!
大工さんによる内部造作が続きます!
大工さんの造作が完成し引き続きクロス工事です!
玄関にはお出かけ時に便利な大きな収納を設けました!

【担当者より】ここまで古い建物を再生させ、かつ高性能な気密性と断熱性を実現する計画はなかなか難しいところもありましたがお客様のご要望通りの建物として見事に仕上がりました!耐震補強工事を同時に行う事でこれからも長く住まい続けれる安心で快適な住宅へと生まれ変わりましたね。